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東北大学はアカデミア発創薬を推進します。

研究紹介RESEARCH

 ここでは、研究設備研究支援についてご紹介します。

研究設備

 本事業で導入しましたスクリーニング機器をご紹介します。

東北大学HTSシステム概要

 HTS(High Throughput Screening)システムの設置場所は薬学研究科A棟2階です。

①Motoman
(アームロボット)
②Biomek NXP
(分注デバイス)
③MultiDrop Combi
 × 2台 (ドロッパー)
④Mosquito
(ナノリッター分注デバイス)
⑤FLIPR(蛍光検出器)
⑥Paradigm
(プレートリーダー)
⑦Cytomat Hotel
(プレートホテル)
⑧Cytomat 2C
(CO2インキュベーター)
⑨ELx405
(プレートウォッシャー)
⑩Vspin
プレート遠心機)
⑪Lid Station
(デリッダー)

バーコードリーダー

その他の機器
HTSシステム概要図    

 機器利用について
 HTSシステムは利用登録者のみ利用可能です。利用したい場合は、東北大学の事務局までご連絡ください。事務局への連絡先はこちら
 利用者は使用したい機器を予約するが必要があります。予約はこちらから(右側の「利用機器予約」バナーからも予約できます)。初めてご利用される方は、マニュアル( PDF )をご参照ください。

 HTSシステムの各機器について説明します。


Motoman(アームロボット)

オートメーション化された化合物スクリーニングの中核をなすアームロボットは、スクリーニングシステムの中心部分に設置されています。
指定されたプログラムに従い、各種デバイス間でアッセイプレートを自由自在に運搬することが可能です。

Biomek NXP(自動分注デバイス)


<特徴>
ディスポーザブルチップによる一括分注
(チップウオッシュも可能です)
以下のボリュームで分注が可能です
1-200ul (96Head)
0.5-50ul (384Head)
分注精度
CV値:3%

<用途>
化合物や試薬のトランスファー分注  等

MultiDrop Combi(マルチプレートディスペンサー)




<特徴>
高速マイクロプレートディスペンサー
(5秒/1 μL 384ウェルプレート)

以下のボリュームで分注が可能です
0.5-50ul (small cassette)
5-2500ul (standard cassette)

分注精度
10 μL : CV≦3% (small cassette)
100 μL : CV≦1% (standard cassette)
2台導入されており、併用することでアッセイ効率化が上昇しました。

<用途>
細胞の播種
試薬の分注
化合物プレートの作製  等

Mosquito®(ナノリッター分注デバイス)

<特徴>
50 nl ~ 1.2 ul の範囲内で正確に吸引、分注が可能なベンチトップサイズの分注機です。
ナノリッター分注に際して高い分注精度を有します。
CV 値: 8 % (50 nl), 4-7 % (100 nl), 3-4 % (400 nl)

<用途>
化合物マスタープレートからの微量分注  等

FLIPR TETRA(リアルタイム蛍光・発光アッセイシステム)

<特徴>
96-384 well プレートの蛍光強度変化をリアルタイムで測定できます。

384 well ピペッターが備えられており、自動で試薬分注が可能です。
また、用いたチップを洗浄(2液)することも可能です。

高いスループット性を示します
1時間に20枚のプレートが測定可能
(1実験あたり2分の測定時間とした場合)

<用途>
カルシウムアッセイ (GPCR)
膜電位アッセイ (イオンチャネル)  等

SpectraMax Paradigm(プレートリーダー)

<特徴>
カートリッジ式マルチモードプレートリーダーです。
カートリッジを交換することで多彩なアプリケーションに対応可能です。

吸収(ABS): 230nm-1000nm
蛍光MULTI : Fluoresce (360/465 nm, 485/535nm,535/595,
585/635nm, 370/616 nm)
発光(Luminescence): Visible to 800nm

<用途>
レポータージーンアッセイ
ELISA             等

Cytomat Hotel(プレートホテル)

<特徴>
96/384well プレート 189枚
チップラック 63個
ランダムな出し入れが可能

Cytomat 2C(CO2 インキュベーター)

<特徴>
96/384well プレート 42枚
温度、湿度をコントロール
ランダムな出し入れが可能

ELx405(プレートウオッシャー)

<特徴>
96本ノズルによる吸引と排出
4 バルブ切替
50ul – 3000 ul
1-10 wash cycles

Vspin(プレート遠心機)

<特徴>
最大速度/g 3,000RPM 1,000g
10g までのインバランスを許容
Deepウェル対応、2枚同時遠心可能

Lid Station(デリッダー)

<特徴>
プレートリッドの保持
最大で 4 プレートに対応
アッセイの効率化

バーコードリーダー

<特徴>
予めマルチウェルプレートにバーコードを添付することでプレートの識別が可能


その他の機器

 下記の機器は薬学研究科A棟2階 HTS室に設置しています。

クリーンベンチ

 CO2インキュベーター

必要があればスクリーニングに使用する細胞を無菌的に操作・培養する事も可能です。

空気清浄機

 ビニールカーテン

アッセイ室をクリーンに保ちます

4℃チャンバー

-20℃フリーザー


 下記の機器は、薬学研究科A棟2階 機器室に設置しています。

In Cell Analyzer 2000

<特徴>
多サンプルの高速自動撮影(高いハイスループット性)

画像情報の定量化

生細胞の解析も可能

リモートサービス Bio Insite を使用することで画面を共有しながら解析サポートが受けられる

<用途>
細胞内蛋白の局在変化
ストレスファイバー形成
細胞形態・面積    等

研究支援

平成22~24年度文部科学省最先端研究基盤事業「化合物ライブラリーを活用した創薬等先端研究・教育基盤事業の整備」および平成24年度文部科学省創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業「大型創薬研究基盤を活用した創薬オープンイノベーションの推進」では、東京大学・創薬オープンイノベーションセンター保有の化合物ライブラリーを活用する研究拠点として、産業化につなぐための創薬シーズの探索、創薬人材の育成、外部解放を目的に、多検体スクリーニング設備の整備を進めています。スクリーニング設備の整備に合わせて、利用者のための講習会や機器取扱い説明会を開催し、化合物ライブラリーやスクリーニング設備を利用する研究テーマの公募を行っています。また、若手・女性創薬人材の育成やその研究を促進する目的で研究助成も行っています。

化合物ライブラリーを利用する創薬テーマの公募と若手・女性研究助成


研究支援・助成の実績

 公募  応募数  所属(件数)  若手・女性
助成件数
 第1回公募
(2011年10月~12月)
 20 東北大学医学系研究科(9)、同薬学研究科(7)、同病院(3)、同医工学研究科(1)  8
 第2回公募
(2012年6月 ~9月)
 13 東北大学医学系研究科(2)、同農学研究科(4)、仙台大学(1)、山形大学(1)、東北薬科大学(1)、新潟大学(1)、東海大学(1)、大阪府立大学(1)、秋田県立大学(1)  10

東京大学コアライブラリー9600スクリーニング:実施済2課題、実施中1課題、相談中3課題

助成研究の公募

創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業では、制御拠点機関(北海道大学、東北大学、東京大学、京都大学、大阪大学、九州大学、長崎大学)以外に所属の研究者を対象に、助成研究を公募します。今回は化合物スクリーニング実験に支援の対象を限定させていただきます(アッセイ系構築等は対象となりません)。採択された研究は、委託研究費が支給され、東北大を含む制御拠点のHTSシステムを使用することができます。
申請方法などの詳細につきましては、こちらをご確認ください。規程の書式( docPDF )にて制御拠点事務局(東京大学内)まで直接ご応募ください。お問合せはこちら

  応募対象: 制御拠点機関以外に所属の研究者が行うHTSスクリーニング研究
  助成金額: 1件100万円を上限
  申請締切: 第1回 平成27年6月5日必着 / 第2回 平成27年10月2日必着

東北6県の研究機関からの応募について

  申請時に東北大学拠点までご一報ください。
  採択された研究では東北大学のHTS機器の利用を推奨いたします。
  スクリーニング機器の利用等については、東北大学の事務局にて随時ご相談を承ります。
   お問合せはこちら



Biomek NXP(分注デバイス) FLIPR(蛍光検出器) Motoman(アームロボット) Paradigm(プレートリーダー) Mosquito(分注デバイス) CO2インキュベーター バーコードリーダー プレートホテル デリッダー ELx405(プレートウォッシャー) MultiDrop Combi(ドロッパー) Vspin(プレート遠心機)